独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振助成事業  「心のケアのためのシアタースタート」 レポート

3月10日(火)

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2014年10月13日から16日にかけて、NPO法人文化ステーションの企画により、震災で甚大な被害を受けた岩手県釜石市内の幼稚園&保育園の皆さんに「シアタースタート」をお届けするツアーを実施しました。

14日に予定されていた「鵜住居保育園」でのコンサートは台風19号の影響でキャンセルとなり、2015年2月17日に福島県いわき市「あざみ野幼稚園&保育園」でのコンサートに振り替えられました。(「鵜住居保育園」へは、15日にプレゼントのストリングラフィキットをお届けに伺いました。)

10月15日に「釜石市立平田(へいた)幼稚園」で第1回目のコンサートを行いました。近所には仮設住宅が広がり、幼稚園の直ぐ傍を流れる川を津波が遡って来た時のお話を伺ったりすると、震災の影響の深刻さを感じずにはいられません。素直で礼儀正しい子供たちで、ストリングラフィの音が木造の園舎に反射し、子どもたちを包み込むような気持で演奏させていただきました。コンサートのお礼にと、年長組の園児たちが「虎舞」を披露してくれました。地区ごとに伝承されている「虎舞」は地域の求心力となり、震災で街を出て行った人たちも、虎舞祭りがやってくると戻ってくるのだと聞きました。音楽・芸能・文化が地域復興の鍵となり、困難な時期を乗り越えて子供たちに受け継がれていることに希望を感じました。

続いて「釜石市立鵜住居(うのすまい)幼稚園」に伺いました。鵜住居地区は津波の大きな被害を受け、住居も公共の施設もすべて立ち退き、「鵜住居幼稚園」も山中に仮設園舎を作り活動していました。コンサートの仕込み中、突っ張り棒を突っ張ると天井板が浮いてしまい、仮設建築だということを改めて実感しました16日のコンサートでは、子どもたちばかりでなく、教職員など大人の皆様から「久し振りに心が和んだ」とおっしゃっていただきました。家族や家を失うなど、深刻な経験をした子供たちのケアに全力を尽くしていらっしゃる園長先生・職員・スタッフの皆さん、ご自分たちのケアはずっと後回しになっていたことでしょう。今回のプロジェクトは子供たちのための事業ですが、子どもを取り巻く大人たちの心のケアの重要性を認識しました。

2月17日に行った福島県いわき市「あざみ野幼稚園&保育園」でのコンサートには、保護者や赤ちゃんなども参加しました。放射能の影響という複雑な環境で子育てをするストレスは本当に深刻です。印象に残ったのが、赤ちゃんを抱っこして、幼稚園向け、保育園向け2つのコンサートを通して楽しんで下さったお母さんの感想です。「赤ちゃんを連れてコンサートなんてとても無理だと思っていました。案じていたほど赤ちゃんが飽きることもなく、1時間半も音楽を楽しむことができ本当に嬉しい。こんなにリラックスできたのは本当に久し振りです。」

今回、被災地に赴くことで、復興現場の状況を視て、皆様と直にお話しできたことは貴重な経験となりました。釜石市といわき市では被災の内容が大きく異なることを実感しましたが、文化が復興の力となっている点では共通しています。釜石市では「虎舞」という伝承芸能、いわき市では「表現&アート」を核に、子どもたちの心のケアや地域の再生に取り組んでいました。また、子どもたちのケアを考えるとき、周りの大人たちのケアにも力を注がなければいけないと強く感じました。

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