1月10日(日)
上野発14時の「ひたち」でいわきへ。東京からいわきへは高速バスが便利ですが、コロナ拡大の状況を鑑みて電車移動を選びました。
1996年以来何度も伺っているいわき市立美術館。JRいわき駅に到着すると自然に足が向きます。
いわき市立美術館入り口 左から 田實峰子・水嶋一江・KIKU・鈴木モモ
美術館の向かいに「いわき市体験型経済教育施設 Elem 」があります。東日本大震災の被災地復興支援プロジェクトに資金を援助するカタール国の基金「カタールフレンド基金」により設立されたものだそうです。
いわき市体験型経済教育施設 Elem
美術館到着後、閉館時間(閉館してから仕込みを始めます)まで、館内を見学させていただきました。最初にパフォーマンスを企画していただいた1996年の夏休み、「ボテロ展」が好評を博し満員の熱気の中で公演したこと、2012年東日本大震災から1年後「いわき市立美術館主催:糸の森の中で・・・”いのち” が聴くコンサート 」で祈りを込めて演奏したこと、様々なシーンが脳裏に浮かびます。
「エッシャー展」で目にした「滝」に着想を得て「カスケード」という曲を作り、のちに「繭の色シリーズ 紫苑」をなりました。一つのモチーフが繰り返されるうち、織物の模様を綾なし、無限に続くイメージを絹の音色に託したものです。明日のコンサートでも演奏します!
M.C.Escher 滝
さて、今回の現場は1階の常設展示室。初めての空間です。「いわき市立美術館」は現代美術の収集に力を入れているので、Marcel Duchamp、Joseph Beuys、荒川修作、河原温、宮島達男ら現代美術を築いたアーティスト達の名品が独特の空気感を作り上げています。
ストリングラフィの仕込みではまず支柱を立て、続いて「糸電話」の状態で持ち運んでいる「ストリングラフィ」をその支柱に張っていきます。
ストリングラフィに直径棒(芯棒)を通す
支柱に張られたストリングラフィ
背景のミニマルな平面作品と呼応して見える、 紙コップと糸のミニマルな空間構成
音響は現地、いわき市のエンジニアにお願いしました😊
明日は4人編成の長編オリジナル曲「風の記憶」を演奏します。リハーサル風景。
水玉シャツ→紙コップの立体水玉空間→ミニマルなパターンの平面作品