1月7日(火)
『有田川町地域交流センター(ALEC)ウォークスルー型図書貸出システム導入記念式典』で、ストリングラフィ・コンサートを企画していただきました。
式典の模様です。システム導入の準備期間、数週間の閉館期間を経て今日の式典を行ったということで、図書館オープンを待ちわびていた市民の皆さんも入館されていました。
有田川町は人口2万8千人の小さな町ですが、10年前に全国に先駆けて開放型の図書館をオープン。年間の利用者数が1万人と、町中の人に愛される施設に成長しました。
ハード=建物もスタイリッシですが、この施設の真価はソフトにあります。子どもが遊べる木製おもちゃコーナー、友達と一緒に勉強出来るテーブル、市民主体のワークショップも盛んです。本当の意味で市民に開放されています。
最も感銘を受けたのは、有田川町の皆さん、そしてアレクのスタッフの皆さんのおおらかな温かさです。コンサートの間も、普段通り本を借りに来る人、読書スペースで雑誌を読む人、グループで勉強する高校生たち、思い思いの時間を過ごしながら、ストリングラフィの音楽を柔らかく受け止めてくださっている事が伝わってきます。コンサートに於いて、こういった雰囲気の観客とのコミュニケーションは初めての体験です。公共の場でのルールや他人との距離の取り方に、とかく神経質になりがちな現代、有田川町の市民のみなさんの、おおらかさはとても参考になります。
先ほどの式典でテープカットを行っておられた有田川町のリーダーの皆様も、コーヒーを飲みながらくつろいだ雰囲気でストリングラフィを愉しんでくださいました。
これまで何度か図書館コンサートの話が持ち上がったのですが、静粛にしなければいけないと言う図書館の特性と両立せず、実現に至りませんでした。今日は大好きな、図書館で演奏することができ、夢のようです。
ストリングラフィのステージで演奏にチャレンジしている長身の男性、お隣の海南市からやってきた高校生です。コンサートの間、友人3人とグループ学習をしていましたが、「どなたか一人、演奏にチャレンジしてみたい人?」と呼びかけると、真っ先に手を挙げて登壇してくれました。(「あれ!聴いてたんだ⁉」)きれいな音で演奏を披露し、また何事もなかったかのように自主学習の輪に戻っていきました。
今日のイベントはランチタイムを挟んだ2回公演でした。有田川町との素敵な出会いを演出してくださった㈱図書流通センターの、佐藤副社長と南さん。カフェでランチをいただきながら「ウォークスルーシステム」をアジアから世界へ!という壮大な構想を伺いました。
コンサートとコンサートの隙間時間の風景。市民の皆さんと本とストリングラフィ、自然な感じで溶け込んでいます。
プロジェクト名:ALEC(有田川町地域交流センター)
ウォークスルーシステム導入記念イベント
ストリングラフィ・コンサート
主催:有田川町教育委員会 有田川町地域交流センターALEC
演奏:水嶋一江、鈴木モモ、KIKU
制作:八重樫みどり
会場:ALEC(有田川町地域交流センター)
時間:① 10:45 – 11:30 ② 14:00 – 14: 45
観客:① 延べ約100名 ② 延べ約80名