豊田市美術館(愛知県) 「蜘蛛の糸」展 関連イベント ストリングラフィ・アンサンブル・コンサート   

11月27日(日) November 27, 2016(Sun.)
谷口吉生設計の豊田市美術館。以前から素敵なところと聞いていましたが、これまで訪れた美術館の中でも特に印象に残るすばらしいところでした。石などの素材を生かしたシンプルな建物が、周りの緑と調和し、四季折々の表情を味わいに、何度でも行ってみたいと思いました。

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会館前のひと時、館長さんおすすめの茶室エリアを散策。折しも庭園は紅葉真っ盛り。
贅沢な朝の時間でした。
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直前に「羽鳥慎一モーニングショー」でストリングラフィを取り上げていただいたこともあり、会場は満員に。
中には新潟から新幹線の始発に飛び乗ってきてくださった方もあったそうです。
後から伺いましたが感激です!
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今回は企画展「蜘蛛の糸」の関連イベントということで、後半は芥川龍之介「蜘蛛の糸」をイメージしてオリジナル曲を再構成したバージョンを初披露。
もちろんKIKUは犍陀多の役!彼女ほど糸に執念を燃やしているプレーヤーはありませんから。
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「蜘蛛の糸」展も、今朝見せていただきました。素晴らしい内容で、大いにインスパイヤーされました。年に何度かこのようなクリエイティブな企画に遭遇できること、ストリングラフィの醍醐味です。
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今回のプロジェクトでお世話になった美術館スタッフの皆さまと。
ほんとうにありがとうございました。
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事業名:「蜘蛛の糸」展 関連イベント ストリングラフィ・アンサンブル・コンサート
主催:豊田市美術館 Toyota Municipal Museum of Art
演奏者:水嶋一江、KIKU、鈴木モモ
制作:八重樫みどり
場所:豊田市美術館レクチャーホール
時間:14:00 – 15:00
観客:約120名
プログラム:<第1部>アイネクライネナハトムジーク、イエスタデイ、戦場のメリークリスマス
<第2部>
即興 I ~蓮池の朝 水面を渡る風~ (2015年)
天鼓 I  ~蓮の葉の間 地底の鼓 I~ (1997年)
声明 I  ~般若心経 銀色の糸~ (2004年 / 2012年)
紫苑「繭の色」より(2006年)
声明 II  ~般若心経 攀じ登る~ (2004年 / 2012年)
波の記憶(2015年 世界初演)
声明 II ~般若心経 行列~ (2004年 / 2012年)
瑠璃(藍)「繭の色」より
天鼓 III 破調 パン パン パパン パンぱん
声明 IIV  ~般若心経 落下~ (2004年 / 2012年)
増五度
天鼓 II   ~地底の鼓 II~ (2015年)
青磁「繭の色」より(2005年)
即興 II    ~蓮池の午(ひる)香しい鳥たち~ (2015年)
森の記憶(2007年)

パレード(水嶋一江 作曲)

Concert & Workshop at KUMANOKODO NAKAHECHI MUSEUM (Wakayama)和歌山県田辺市ツアー第2日 熊野古道なかへち美術館 ワークショップ「森の音を出そう!」 & コンサート「森の記憶」

November 21, 2015 (Sat.) 11月20日(土)

コンサートに先立って行われたワークショップ。「森の音を出そう!」 というタイトルで、美術館の庭に植えられた木と木の間に糸電話を張り巡らせて演奏しました!
すぐ脇を流れる日置川のせせらぎとのコラボレーション!とても気持ちの良い時間でした。

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なかへち美術館でのWS

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なかへち美術館の展示室はこれまで体験したことがないほどの、深い残響を響かせる特別な空間です。リハーサルの結果、音響(マイク&スピーカー)なし、正真正銘のアコースティックサウンドでコンサートを行う方針が決定。2

なかへち美術館でのコンサートをイメージし、特別プログラムを準備してきました。

<熊野古道なかへち美術館 ストリングラフィ コンサート プログラムノート 2015年11月21日>
「熊野古道なかへち美術館」の、外界の自然へと開かれた空間とのコラボレーション。一期一会のプログラムをイメージしたのが、この第2部です。熊野の森と高野山に響く声明をイメージし、ストリングラフィのオリジナル曲「繭の色 シリーズ」と「森の記憶」「天鼓」「トカトカ」を再構成しました。全曲を通してお楽しみください。

天鼓 “Arial Drum”  (1997年)
ストリングラフィは弦楽器でありながら、はじくと鼓の様な打楽器音を響かせます。パーカッシヴな音色で構成した力強い曲です。

声明 “TOKA TOKA” (2004年 / 2015年)
「般若心経」の言葉のリズムを抽出し、テーマとした変奏曲。2004年に作曲したオリジナルバージョンを基に、今回「熊野古道なかへち美術館」の空間をイメージしてアレンジしました。

繭の色 “The Color of Cocoon”(2005年~)
ストリングラフィの音を生み出している「絹」。中国からシルクロードを伝いヨーロッパへ、また海を渡って日本へやって来た、その「絹」に思いを寄せて音を紡いでみることにしました。2015年現在、日本の伝統色をタイトルにした小品を連作中。

森の記憶 “A Memory of Forest”(1997年)
ストリングラフィが生まれた月山(山形県)の麓の森をイメージして作曲しました。森の雰囲気を表現した即興演奏で始まる。早春の針葉樹林の静けさ、朝もやの中からふと立ち現れる遠くの木々、鳥のさえずりや梢を渡る風の音の記憶が織り込まれています。

即興 I ~夕闇迫る熊野の森を渡る風~ (2015年)
天鼓 I  ~夜に響く鼓~ (1997年)
声明 I  ~般若心経 瞑想~ (2004年 / 2012年)
紫苑「繭の色」より(2006年)
声明 II   ~般若心経 彷徨~ (2004年 / 2012年)
瑠璃「繭の色」より
声明 II I  ~般若心経 羽化~ (2004年 / 2012年)
藍「繭の色」より
声明 IIV  ~般若心経 調和~ (2004年 / 2012年)
天鼓 II   ~夜明けを告げる鼓~ (2015年)
青磁「繭の色」より(2005年)
即興 II    ~早朝の森に響く鳥の声~ (2015年)
森の記憶(2007年)

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“KUMANOKODO NAKAHECHI MUSEUM” is a unique museum which was designed by a world architects unit, SANAA(Sejima and Nishizawa and Associates)in 1996. I was inspired by the Museum and surroundings. I rearranged original compositions, “Color of Cocoon series” and “TOKATOKA (Heart Sutra)” for this special occasion.

<Original Compositions for the Stringraphy Ensemble by Kazue Mizushima>
■ Improvisation
■ Tenko I
The title means “aerial drum. This short piece is composed by percussive sound.
■ The echo of chanting I “Meditation” (“Heart Sutra”, the chanting of Buddhist hymns)
■ Shion from “The Color of Cocoon”
The vibration of “silk” creates a wide variety of tone timbre. I have been fascinated with the history of silk. We Japanese have unique color variations called “traditional Japanese”. Most of them are earth colors found in natural environments. These colors have been used for Kimono, Japanese traditional garments made of silk texture, since ancient times. I have been composing several pieces inspired by these ancient colors.
Shion is a light purple color, similar to that of the flowers of the Tartarian aster. A Repeated rhythmic motif depicts geometric patterns and gradual changes in harmony weaves, delicate in color gradation.
■ The echo of chanting II “Roaming Monk”
■ Ruri from “The Color of Cocoon”
“Ruri” means sky blue, the color of lapis lazuli.
■ The echo of chanting III “Emergence”
■ Ai from “The Color of Cocoon”
“Ai” means deep blue, the color of Japanese indigo.
■ The echo of chanting IV “Harmony”
■ Tenko II
■ Seiji from “The Color of Cocoon”
“Seiji” means celadon.
■ Improvisation
■ A Memory of Forest
I discovered that the String Telephone can be used as acoustic musical instruments in 1992. I was participating in a performing arts festival on a mountain side in northern Japan. The idea of the festival was to perform with the natural environment. When I stood in the forest, I thought that it would be wonderful if I could transform the forest into a giant harp by stretching hundreds of strings between the trees. I tried it, and this was the first time I played music with “string telephones”.
I was inspired by the image of the forest where I first performed the Stringraphy when I composed this piece. I tried to express the atmosphere of the deep forest, serenity, birds chirping sound and the sound of wind blowing through Japanese ciders.
■ Parade   composed by Kazue Mizushima
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なかへち美術館でのプロジェクト、ワークショップ・コンサートともに、発売すると早々にソルドアウトとなったそうです。美術館のファンをしっかり掴んでいらっしゃるのですね。素敵なロケーションなので、音楽・朗読様々な分野のイベントが、ここでしかできない体験へと昇華されることでしょう。田辺の皆さんが羨ましいです!
撤収後は美術館のスタッフ&明日のファミリーコンサートでお世話になる「カルチャー of キッズ」の皆さんと共に田辺市内へ移動。田辺の絶品海産物を囲んで話がつきっませんでした。公立美術館と市民文化団体とのコラボレーションで今回のツアーが実現しました。田辺の皆さんの文化へ対する情熱に触れメンバー一同興奮気味!
市内で用意していただいた「ホテルハーヴェスト 南紀白浜」のテラスから眺める太平洋は最高です。
昨夜は熊野の山の神秘的な「気」を満喫、今日は浜辺の雄大な眺望、田辺の魅力を堪能するツアーでもありました。

プロジェクト名:熊野古道なかへち美術館 ① ワークショップ「森の音を出そう!」 ② コンサート「森の記憶」
主催:熊野古道なかへち美術館
出演者:水嶋一江、KIKU、鈴木モモ
制作:八重樫みどり
会場:熊野古道なかへち美術館
時間:①10:00 – 11:00 ②14:00 – 15:00
参加者:①32名 ②80名

和歌山県田辺市ツアー第1日 熊野古道なかへち美術館 のり&仕込み

11月20日(金)
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明日のコンサートとワークショップの仕込み。「熊野古道なかへち美術館」の展示室&ホワイエ&庭など、館全体を活用させていただきました。
今日の宿泊は「霧の郷 たかはら」を取っていただきました。日本の民家とヨーロッパのテイストがミックスされた居心地の良い宿です。宿泊客の90%が海外からのお客様だというお話し。田辺の山海の珍味をセンス良くアレンジしたお食事も魅力です。運が良ければ明朝眼下に霧が広がり、天空に浮かんでいるような情景を体験できるそうです。