「ストリングラフィ・コンサート」兵庫県多可町ベルディーホール 

9月7日(土)
今日の舞台は兵庫県多可町の豊かな「みどり」をシンボルとした多可町文化会館ベルディーホール(Verde Hall)です。

会場周辺の風景です。目にも鮮やかな緑が広がっていますが、一番印象に残っているのは「香り」と「音」です。昨夜準備を終えて劇場を出ると、木々や草のすてきな香りに包まれました。日中こそ夏の暑さが残っていますが、夜は秋の気配の中、賑やかな虫の声が湧き上がってくる様です。地元の方々は「何もない町で・・・」とおっしゃいますが、この空気こそが、都会にはない豊かさだと、思いっきり深呼吸をしました。

多可町文化会館ベルディーホール主催の本日のコンサートは、兵庫県立多可高等学校の音楽鑑賞会と、一般向けのコンサートが合体した珍しいスタイルです。多可町へ呼んでいただいた機会に、市民の方を含めた多くの皆さんにコンサートを体験していただくアイデア、すばらしいですね。
多可町文化会館ではユニークな運営方法を採っています。市民有志で構成された多可町文化会館運営評議委員会のみなさんが、ホールでの出し物を発掘し決定していらっしゃるのです。館長さん以下行政側は内容には口を出さず、サポートに回っていらっしゃるとか。理想的な文化行政の在り方ですね!いろいろな地方へ伺うと、こういったお話を伺う機会があり、たいへん勉強になります。

プログラム前半では親しみのあるスタンダード ナンバーをお楽しみにいただきました。なかでも参加コーナーは盛り上がりました!

プログラム後半ではストリングラフィのために作曲したオリジナル曲をお楽しみいただきました。ベルディーホールのスタッフの皆さんは、とても協力的で、客席内への楽器のセッティングもスムーズに行われました。オリジナル曲では、客席空間も楽器の一部に巻き込み、頭上から風の音、鼓の音が降り注ぐ仕掛けになっています。

コンサート後、多可高等学校の皆さんから素敵な花束をいただき、私たちからは、メロディを弾くことのできる特別ねストリングラフィをプレゼントさせていただきました。

本日のコンサートの様子は兵庫県多可高等学校のブログにも掲載されています。

多可町はお米のおいしいところで、山田錦のおコメを生産しているそうです。お米を使った製品が工夫されています。館長さんから冷たい甘酒(ノンアルコール)を楽屋に差し入れていただきました!タピオカ入りもあるそうですが、まずはストレートの甘酒をいただきました。すぅっとした自然の甘さで、しかも滋養たっぷり。コンサート前にいただくのにぴったりドリンクです!

プロジェクト名:「ストリングラフィ・コンサート」
主催:多可町文化会館ベルディーホール
後援:多可町・多可町教育委員会
協力:フルハウス616
出演者:水嶋一江、KIKU、田實峰子、蓮見郁子
制作:八重樫みどり
会場:多可町文化会館 ベルディーホール
時間:13:30 – 15:00
観客:多可高等学校全校生徒&教職員 約320名
一般 約30名

<プログラム>
アイネクライネナハトムジーク(作曲モーツアルト)
イエスタディ
大きな古時計(作曲:H.ワース)
ゲゲゲの鬼太郎
春(作曲ビバルディ)
山の音楽家 (各学年各クラス1名参加)
恋(作曲 星野源)
ドレミの歌(作曲:リチャード・ロジャース)
花は咲く

森の記憶
Angel of Rain
紫苑(組曲「繭の色」より)
風の記憶
紅(組曲「繭の色」より)
天国と地獄(作曲:オッヘンバック)
パレード

オリジナル曲について (水嶋一江)
■ 森の記憶(1997年)
ストリングラフィが生まれた月山の麓の森をイメージして作った。
森の雰囲気を表現した即興演奏で始まる。早春の針葉樹林の静けさ、朝もやの中からふと立ち現れる遠くの木々、鳥のさえずりや梢を渡る風の音の記憶が織り込まれている。
■ Angel of Rain
■ 紫苑 (「繭の色」より)(2006年)
ストリングラフィの音を生み出している「絹」。中国からシルクロードを伝いヨーロッパへ、また海を渡って日本へやってきた、その「絹」に思いを寄せて音を紡いでみることにした。2015年現在、日本の伝統色をタイトルにした小品を連作中。
軽やかなリズムのモチーフが、織物の幾何学模様のように最初から最後まで繰り返される。平安時代に愛好されたという紫苑色。リズミカルなコードの上に、メロディが重ねられ、微妙な色のグラデーションを描くように、ハーモニーが移ろってゆく。
■ 風の記憶(2012年)
コンサートツアーで日本各地を訪れる中で出会った、地元の人々に受け継がれる楽器や音楽。現地の空気の中で聴くと生き生きとしている。日本で生まれたストリングラフィで是非表現してみたいと思い続けてきた。2012年國立台北藝術大學の創立30周年を記念して行われた「關渡藝術節 2012 Kuandu Arts Festival」に招かれたのをきっかけに、4部作として構想した。
Ⅰ. 八丈太鼓のリズムをモチーフにパーカッションの音色で構成した曲。
Ⅱ. 津軽三味線「じょんがら節」をテーマに、五所川原で遭遇した地吹雪を
イメージした曲。

16歳の仕事塾 国府台女子学院高等学校

September 16, 2016 (Fri.)

9月16日(金)
プロジェクト名:16歳の仕事塾
主催:国府台女子学院高等学校
レクチャラー:水嶋一江
制作:八重樫みどり
場所:国府台女子学院高等学校 教室
時間:①12:50-13:35 ②13:45-14:30
受講生:①18名 ②20名
高校1年生に向けたセミナー「16歳の仕事塾」。いろいろな職業人の話を聞いて、キャリアデザインの参考にしていただこうというプロジェクトです。私の場合「新楽器の発明&コンサート活動」という特殊な分野ですが、クリエイティビティ&オリジナリティなとどの職業でも今後ますます重要となってくるファクターについてお話ししました。
参加者の皆さん、高校1年生ながらすでに具体的な職業を思い描いている方が多いことに感心しました。
はじめてお目にかかったのに、心を開いて話してくださる生徒さんも多く、とても楽しい経験でした。