「やまがた文化の回廊フェスティバル」「ストリングラフィ演奏会」~糸の響は心のひびき~

3月28日(日)

We had two concerts in Yamagata prefecture where Stringraphy was born about 30 years ago❗️The hall was full of audience in spite of difficult situation ❤️

ストリングラフィは1992年に山形県、月山の麓、肘折温泉近くで開かれた「パフォーマンス・フェスティバル」に参加した際、森の中でインスピレーションを得て考案した楽器です。来年で30周年を迎えます!

今回は待望の「里帰り公演」とあり、とりわけ楽しみにリハサールを重ねてきました。ところが、3月20日にフェスティバルが幕を開けた直後の22日、山形市に緊急事態宣言が発令、フェスティバル中止も検討される中、感染予防対策をさらに充実させ、継続を決定。観客動員が危ぶまれる中、予想を上回る県民の皆様にお越しいただくことができました。フェスティバル関係者の皆様、そしてお越しいただいた市民の皆様に深く感謝いたします。

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満席の会場に感無量!

会場となった「やまぎん県民ホール」は2020年にオープン、直後にコロナウィルス拡大の影響でイベント開催が困難となり、今回のプロジェクト「やまがた文化の回廊フェスティバル」が実質的なオープニングとなりました。「オープンホール」として、山形の伝統と技術の粋をが結集したホールそのものもご堪能いただこうとの狙いの下、ホール各所で同時多発的にイベントを行い、観客を誘う趣向が凝らされました。

雪国山形県では、春の訪れは格別の喜びとともに県民に受け止められているそうです。オープンホールと春になって「さぁ外に出よう」と言う、ウキウキとした気持ちを後押し、また受け止めるための企画でもあったそうです。

客席には春らしい色合いに身を包んだ人々が集い、雪解けと芽吹きを思わせます。ホールスタッフの方に伺うと、今年の冬は特に雪が多かったとのこと。皆様の春の訪れと、文化的なイベントを歓迎するお気持ちが客席から伝わってきました。

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観客席にも春の装い

昨年8月から徐々に再開しているコンサート。今回初めて開催地に「緊急事態宣言」が発令される事態となり、本当にお客様に来ていただけるのか、やきもきしました。蓋を開けてみると、1回目の公演は50席ソルドアウト!子供連れのファミリーからシニアまで、幅広い層の市民の方に聴いていただくことができました。満席の会場の前に立ち、感無量でした。

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1回目のコンサートはソルドアウト!

2回目はフェスティバルのフィナーレを飾る山形交響楽団(於:大ホール2001席)と開演時間が重なるスケジュール構成でしたが、25人のお客様が来場し、ストリングラフィ発祥の地、月山にインスピレーションを得て作曲したオリジナル曲「森の記憶」などをお楽しみいただきました

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2回目コンサート 前半はモーツアルトから紅蓮華まで、古今東西の名曲をアレンジ

2回目コンサート、後半のオリジナル曲演奏部分では、照明を使用し、雰囲気に変化を持たせました。

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2回目コンサート 後半は月山に着想を得た「森の記憶」を始めとするオリジナル曲で構成
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スタジオ1 コンサート会場入り口

やまぎん県民ホール、エスカレーターを上ると2階の踊り場に武田敏雄画伯作(山形県東根市出身)「霊峰月山」http://www.shigenkai.jp/示現会展最高賞の文部科学 大臣賞作)の洋画が!ストリングラフィ 生誕の地🌲🌲絵画を囲んで感激の記念写真📸

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「霊峰月山」(武田敏雄)の前で感動の記念写真!

ホール・ショップ「0035 KIYOKAWAYA」では、まさかの「月山パイ」を発見!「ん?!月山ってこんな形だっけ?」の疑問が浮かぶも、間違いなく山形でしか手に入らない珍品?逸品?、スタジオへのお土産にゲットしました。

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月山パイ

「やまぎん県民ホール」は山形県の匠の技が集結した、山形県の宝箱のような建物です。山形組子山辺町オリエンタルカーペットといった伝統と技術の粋を集めて作られました。詳しくは特集記事をご覧ください。また東北芸術工科大学(山形市)グラフィックデザイン学科とのコラボレーション作品も隠れているそうです。学内コンペで選ばれた学生さんのデザイン💛

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東北芸術工科大学グラフィックデザイン学科のコンペで選ばれた作品 
エントランス・山形組子の壁面に浮かび上がる「カモシカ」のシルエット

山形の伝統と技術の粋を集めて作られた「やまぎん県民ホール」。山形県産の木材(スギ・ブナ)も多く使われています。大ホール(2001席) の音響の美しさは定評があります。

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山形の伝統と技術の粋を集めて作られた「やまぎん県民ホール」 山形県産の木材(スギ・ブナ)から生まれる音響も品格があり美しい

ところで山形県は「シルク産業」や「織物メーカー」の宝庫です。「絹糸」を演奏している私たち、見逃せません!

庄内地方(鶴岡市など)は質の高いシルク産業で知られています。山辺町にはシルクと同じくシルクロードを渡って伝わった織物の技術を日本の生活風土に適応した形に発展させ最高級の絨毯メーカーとしてられるオリエンタルカーペットがあります。大ホールの緞帳「紅-BENI-」はこの オリエンタルカーペット の名作です。

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大ホールの緞帳「紅-BENI-
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さくらづき」(オリエンタルカーペット) 1回目コンサート・プログラム
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はづき」(オリエンタルカーペット) 2回目コンサート・プログラム

「やまぎん県民ホール」一つとっても、1度訪れただけでは気が付かなかった魅力に溢れています。特に大ホールの響きを聞き逃したことは残念🍃状況が落ち着いたら是非再チャレンジしたいです💖

プロジェクト名:やまがた文化の回廊フェスティバル やまぎん県民ホールオープンハウス2021文化庁令和2年度 戦略的芸術文化創造推進事業JAPAN LIVE YELL project
コンサート②「ストリングラフィ演奏会」~糸の響は心のひびき~
主催: 文化庁公益社団法人日本芸能実演家団体協議会山形県総合総合文化芸術館 指定管理者: みんぐるやまがた            
出演者:水嶋一江、KIKU、鈴木モモ、田實峰子
制作:八重樫みどり
会場: やまぎん県民ホール スタジオ1
時間:① 13:00 – 14:00 ② 16:00 – 17:00 
観客:① 50 名 ② 25名

シアタースタート in いわき ✨School concert in Fukushima ✨

February 16, 2021 (Tues.)  2月16日(火)

We had three concerts at a public elementary school in Fukushima, Japan.🌟We hold concerts with infection prevention 🌟 🍀“ small number of audience” x 3 concerts 🍀

福島県いわき市立川部小学校で音楽鑑賞会を行いました。

昨年はキャンセルが相次いだ小学校での音楽鑑賞会。一年間のリモート生活を経て、ライブ演奏体験の大切さが改めて見直されています。子供たちにとっての1年間はかけがえのない時間。学校側と綿密な連携を取りながら鑑賞会事業が少しずつ復活しています。①少人数②短時③十分な換気、充分な感染対策を講じて実施例を積み重ねています。

School Concert at the Kawabe Elementary School (Fukushima)

広々とした校庭と、早春の澄み切った青空が印象的です。

小学校公演の会場は体育館が定番ですが、2月の福島県は寒すぎる!ということで集会室が用意されました。クリーム色+若草色、懐かしいな学び舎といった雰囲気です。何もない空間に糸を張り楽器を創造するプロセス、いつもワクワクします。

集会室 楽器設置見取り図と照合して細部を詰めているところ
スタジオで調整済みの楽器=糸電話を一本一本張っていきます
陽光を受け早春の雰囲気を醸し出す空間

10数年使い続けた紙コップ。紙コップは演奏すればするほど熟成し、美しい音を奏でます。自分が生まれるより前から使っている紙コップと聞いて小学生や幼稚園生はびっくり仰天します😲

十年以上使い続けた紙コップ 近くで見ると満身創痍?

「あざみ野幼稚園」年長組が川部小学校へやってきました。小学校1年生のお兄さんお姉さんと一緒に「コンサート」を鑑賞します。「幼少連携事業」の貴重な実施例となりました。

「あざみ野幼稚園」年長組(つぼみ組)と川部小学校1年生の顔合わせ

1回目のコンサート(35分)=1年生(16名)+あざみ野の幼稚園年長組(つぼみ組)(9名)

1回目のコンサート(35分)=1年生(16名)+あざみ野の幼稚園年長組(つぼみ組)(9名)

年長組の子供たちも1年生と一緒に音楽を楽しみました。知っている曲が多いこともあり、あっという間の35分間でした。「パプリカ」が始まると、かわいいダンスを披露してくれました!

プログラムの最後に「紙コップは演奏するほどきれいな音が出るようになる。どうしてかな?」問いを投げかけると、1年生の男の子が「ちょっと待って!わかる気がする・・・紙が硬くなっていい音が出るようになると思う!」と正解を出しました。後で尋ねると彼は「虫博士」、普段から身の回りの物をよく観察していることが伝わりました!

2回目のコンサート(40分)= 2、3、4年生(25名)

2回目のコンサート(40分)= 2、3、4年生(25名)

「どうして大きな音が出るのか?」絹糸と紙コップで、糸を擦った時の振動が音となり、紙コップがスピーカーの役割を果たしてストリングラフィという楽器が成り立っていることを理解、好奇心でみんなの眼がキラキラ輝いています。

3回目のコンサート(40分)=5、6年生(24名)

3回目のコンサート(40分)=5、6年生(24名)

マスクをしていても子供たちの表情が伝わります。音楽が大好きで自然にリズムを取り出す子ども、好きな曲が始まると小さな声で歌う子ども。礼儀正しく行儀のよい生徒さん、同時にのびのびと自分を表現しながら学んでいることがわかります。

撤収後、校長先生とお話しする機会がありました。静かな情熱を感じさせるお人柄。「コロナウィルス拡大の影響で、子どもたちから体験の機会を奪ってはいけません。コンサートや運動会、実体験を積むことは教育上とても大切です。」シアタースタートプロジェクトのスタッフから伺った話では、「何かあったらすべて私が責任を取ります」とおっしゃって、ニュースの感染者数増減や前日の地震などにも全くブレることがなかったそうです。

子どもたちの落ち着きとのびのびとした好奇心は、こうした先生方の懐の深さに育まれているのですね。

コンサート後、シアタースタート・プロジェクト、いわき川(あざみ野幼稚園)スタッフよりメッセージが寄せられました。どうもありがとうございました。

いわき市側スタッフより

プロジェクト名:豊かな心をはぐくむことが困難な環境にある子どもたちの心のケアのためのシアタースタート2020(年度)「シアタースタート inいわき ストリングラフィコンサート」
主催:特定非営利活動法人子ども文化ステーション
助成:日本郵便年賀寄付金助成事業

協力:福島県いわき市立川部小学校、あざみ野幼稚園http://azamino-kindergarten.com/
演奏者:水嶋一江、鈴木モモ、田實峰子
場所:福島県いわき市立川部小学校 集会室

時間:①10:30 – 12:05  ②13:10 – 13:50 ③14:00 – 14:40
参加者:①1年生(16名)+あざみ野幼稚園年長組(9名)=25名 ②2、3、4年生(25名) ③5、6年生(24名)

<プログラム>

①1年生+あざみ野幼稚園年長組
11:30-12:05(35分)
②2,3,4年生(25名)13:15-13:55(40分)③5,6年生
14:10-14:50(40分)
イッツ ア スモールワールドイッツ ア スモールワールドイッツ ア スモールワールド
クラリネットこわしちゃったクラリネットこわしちゃった大きな古時計
森のくまさん・アイアイ・ぞうさん・バスごっこミッキーマウスマーチクラリネットこわしちゃった
ミッキーマウスマーチカノンミッキーマウスマーチ
アイネクライネナハトムジークアイネクライネナハトムジークカノン
げんこつ山のたぬき・ことりのうた・犬のおまわりさん・虫の声・カエルの合唱四季のメドレーアイネクライネナハトムジーク
おもちゃのチャチャチャゲゲゲの鬼太郎四季のメドレー
パプリカパプリカゲゲゲの鬼太郎
忍たま乱太郎忍たま乱太郎パプリカ
さんぽ(「となりのトトロ」より)天国と地獄天国と地獄
さんぽ(「となりのトトロ」より)忍たま乱太郎

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~(Ameba)にストリングラフィについてのエッセイが載りました❣️

11月27日(月)

松尾祐孝の音楽塾&作曲塾~音楽家・作曲家を夢見る貴方へ~(Ameba)にストリングラフィについてのエッセイが載りました❣️松尾祐孝先生は2001年に横浜で開かれた〈ISCM世界音楽の日々〉で、ストリングラフィのコンサートをプロデュースしていただき大変お世話になりました。