抽象画家の堂本右美さんと東京国立近代美術館へ

4月28日(日)

抽象画家の堂本右美さんと東京国立近代美術館へ。コレクション展で堂本さんの作品「無題」(1990年)(新収蔵作品)と「Kanashi」(2004年)が併設展示されているのを観に行きました❣️堂本さんとのご縁は1994年に行われた「第7回釜山ビエンナーレ」(韓国)でご一緒して以来。

最初の個展で発表された「無題」と24年後に創作された「Kanashi」を並べて観ながら、2つの作品の間に流れた作家の創作の軌跡へ、イマジネーションが湧いてきます。

しばらくするとギャラリーツアーガイド&約10名の参加者が「Kanashi」の前にやってきて、絵から何が見えるかをそれぞれの言葉で語るワークショップが始まりました❣️皆さんが何をおっしゃるのか、ワクワクして堂本さんと2人、こっそりツアーに紛れていると、ガイドの方が堂本さんに感想を促す流れに‼️「私が描いた作品です」のカミングアウトに、みんな一瞬言葉も出ず。「Kanashi」はガイドの方が大好きな作品で、今日のワークショップの課題に選んだそう、作品へのファンレターのような言葉がほとばしりる様子に立ち会い、胸が熱くなりました。

ネットであらゆる情報にアクセスできる時代ですが、現場に赴くことの意義と素敵さを感動を持って体験しました❣️

ゆったりと観られるので、1つの作品を近くから見たり、すごく遠くから見たり、いろんな見方が楽しめます。「Kanashi」も出口近くからもう一度振り返ってみると背景が抽象的な日本画のように見え、堂本さんにそう伝えると、「描いている最中もこのぐらい離れて観ながら創っている」とのこと。

実は 4月18日、アーティゾーン美術館に展示されている堂本右美さんのご両親の作品を見に行ったばかり。お父様の堂本尚郎さん(向かって右側)とお母様の毛利眞美さんの作品の併設展示に感銘受けました。特に毛利眞美さんの赤い絵の左隣にパリへ行く前の絵が展示されているのですが、まさに脱皮前と脱皮後と言う感じ、パリでの生活や尚郎さんとの出会いなどが、こんなにも大きくアーティストの表現を変化させることに胸を打たれました。

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